剛健一の奇跡？！ハイネルとレイチェルと京極組

（前回の話）

黒焉街を襲撃してきた
三輪防人率いるスカールーク軍。
京極組及びボルテスＶが立ち向かったが、
上空からのソーラレイによる破壊ビームが、
ボルテスＶに直撃して大破してしまう！
メイン操縦者の剛健一は外に放出され、
そこを三輪によって捕らわれてしまう。
地獄の拷問くらい
殺される寸前の健一だったが、
守若冬史郎に救出された。
だが三輪の銃撃で、
健一の胸部が撃たれ、
おびただしい出血状態・・。

（ここは闇医者・氷室一真の病院）

「ふう〜。
何とか峠を越えたようだ」

大丈夫なのか健一君は？

氷室一真「特殊すぎる血液だから入手が厳しかった。本来なら出血多量で死んでいましたよ」

「ううう〜。
健一が生きててよかった〜」

「当たり前だぜめぐみ！
俺の喧嘩相手が
くたばってたまるか！」

岡めぐみ君に峰一平君だったか。

めぐみ「ひ、氷室先生〜健一を救ってくださってありがとうございます」
氷室一真「俺より礼を言うべき３人がいるだろ？」
峰一平「（大量輸血をしたため共に寝ている）大次郎に日吉、そして・・・」

「弟の健一は無事なのだな？」

（京極組からの連絡で駆けつけてきた）

ハイネルさんだったな？
あんたや健一君の弟両名の輸血で、
なんとか健一君は助かった。

ハイネル「・・余（自称）ができる弟への罪滅ぼしだからな」

弟への罪滅ぼし？

ハイネル「京極組の五十嵐幸光だったな？余と健一等ボルテスチームは、かつては侵略者とそれに対抗する存在として敵対してたのだ」

・・坂ノ上高文さんから聞かされた話だな。
確かあんたがいたボアザン星が、
地球を侵略しようとしてて、
それを阻止するボルテスＶと戦ってたと。

ハイネル「・・その争いの発端は、余の叔父であったズ・ザンジバル皇帝の私欲から発した。叔父の最低な行為に余も荷担し、弟であった健一達を何度も苦しめたことがあった」
一平「ああ。あんた達の襲撃は三輪を笑えねえほどえげつなかったぜ」
めぐみ「ちょっと一平〜！ハイネルさんは今は大切な仲間なのよ！なのになんて言いぐさするのよ！」
ハイネル「もういいめぐみ・・・。一平の言うのも納得だ」
一平「けっ〜！実際ボアザンが襲撃してきたんだろ？いくら健一の兄貴だからって俺が心底あんたを許してるわけじゃねえんだよ！」
氷室一真「ちょっとお前等！まだ患者は寝てるんだぞ！わめき散らして患者を起こすんじゃない！」

その通りだ。
俺らの街を救ってくれた
健一君の眠りを
邪魔するんじゃねえぞ！

（ギロリ〜！）

一平「・・さすが現役極道の睨みだぜ。俺でもビビっちまう」
ハイネル「・・これが地球の極道なる存在か」

さあな？
とにかく健一君を
ゆっくり寝かしてやるんだ。

めぐみ「そうですね」
ハイネル「うむ」
氷室一真「・・さて五十嵐組長。剛健一を救出した守若冬史郎さんだが」

あいつはほぼ無傷だったな。

氷室一真「超人レベルの京極組構成員の中でも守若さんは特級クラスですね」

確かにあいつの肉体は、
久我虎徹や一条康明等以上にすごい。

「ねえイガオヤジ（五十嵐幸光）〜？
俺が助けた奴は無事かな〜？」

大丈夫だ守若〜。

守若冬史郎「でも健一って奴は胸を撃たれたんだぞ？」

そうだった・・。
胸から大量出血してたからな。

氷室一真「うむ。だが大量出血は拷問などによる打撃での傷からだった」
守若冬史郎「じゃあクソ三輪が撃った銃弾はどうしたんだろ？」
氷室一真「銃弾ってこれだな」

（ド〜ン！）

何だこれは？
中世ヨーロッパの貴族がよく使用する
首かけの銀のペンダントじゃねえか？
そのペンダントに銃弾がくい込んでる・・。

氷室一真「このペンダントが銃撃から患者を守ってくれたようだ」
めぐみ「・・ってこのペンダントって（坂ノ上）レイチェルが健一にプレゼントしたやつだわ」

一平「確かレイチェル個人が２０個も所有してて、お世話になってる坂ノ上ファミリー以外に健一や破嵐万丈、ゼンガー＝ゾンボルト等もプレゼントされたって聞いてるぜ」

・・・・。

めぐみ「健一はレイチェルにも救われたのね」
一平「偶然とはいえ・・」
ハイネル「我が弟は多くの人間に愛されてるようだ。こういう奇跡が起きることからしてな」

ああ。

遅くなったが今回の解説は、
京極組の組長やらしてもらってる
五十嵐幸光が担当だった。

とにかく健一君が生きててよかったよ。

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