私は結束いのりです。

前回私と明裏路司コーチが、
デルザー何とかという怪物に襲われ、
坂ノ上高文さんに助けられました。
この坂ノ上さんって、
コーチが現役スケーターだった時の、
数少ないスポンサーの一人だったとか〜。
デルザー何とかという怪物に襲われ、
坂ノ上高文さんに助けられました。
この坂ノ上さんって、
コーチが現役スケーターだった時の、
数少ないスポンサーの一人だったとか〜。
「さて司君?
フィギュアスケートのコーチで、
十分食っていけるかい?」
フィギュアスケートのコーチで、
十分食っていけるかい?」

3人で近くの食堂にて、
坂ノ上さんの奢りでランチ中に、
坂ノ上さんの奢りでランチ中に、
明裏路司「・・正直厳しいです」

高文「受け持ってる生徒はいのり君だけか?」
明裏路司「今のところはです」
高文「・・じゃあバイト三昧だな」
明裏路司「情けないですけどね」
高文「将来のメダリストを受け持つコーチがバイト三昧はまずいな」
明裏路司「・・・」
高文「いのり君の練習は夕方だったよな?」
明裏路司「そうですが?」
高文「ならば平日の午前中に、私の事務所で働いてもらうか」
明裏路司「事務所ですか」
高文「私は芸能事務所を経営してるんだが」
芸能事務所ですか!
高文「ああ」
有名な歌手やタレントもいますか?
高文「まこぴーこと剣崎真琴を筆頭に、若手の成長株たる春日野うらら、先日パリでモデルデビューした天ノ川きららが所属している」
明裏路司「・・そんな超有名人が多くいる事務所に、資格とかあまりない自分が働くんですか?」
高文「電話番などは資格不要だろ?午前中の4時間だけ我が事務所で働いてもらう」
明裏路司「4時間じゃあまり賃金もらえないですが?」
高文「君の頑張り次第では一般企業の8時間勤務分給料より稼げると思うがな」
明裏路司「・・とりあえず考えさせてください」
高文「そうか。ゆっくり考えてくれ。さて次はいのり君に聞きたい」
私にですか?
高文「君がスケートをやる目的は何だ?」
世界大会でメダルをとるためです!
コーチと二人三脚で、
メダリストになるためですよ。
コーチと二人三脚で、
メダリストになるためですよ。
高文「・・・具体的目標があるのはいい。だがスケートというスポーツに愛着あるか?」
あ、あります〜!
高文「スケートを心から愛し極めていこうとすれば、その結果メダルがついてくると私は思う」
???
明裏路司「坂ノ上さんからの金言は深いですね」
高文「そうか。さて今後の君達のスポンサーだが」
明裏路司「坂ノ上さん以外にもいるんですか?」
高文「ちょうど(彼)が地元の寄食ツアーに来てたからな。今連絡付けた」
(そこに)
「久しぶりですな坂ノ上さん!」

今度は30前後のメガネイケメンさんです。
高文「よく来てくれたよ鬼頭丈二君〜」
明裏路司「き、鬼頭丈二って、確か巨大食品会社を経営してたと・・」
鬼頭丈二「今は寄食探求の為だけに生きている」
高文「さて鬼頭君をここに呼び出した理由だが」
鬼頭丈二「そこにいる少女(いのり)のスポンサーになってくれでしょ?」
高文「そうだ。私も彼女のスポンサーだが、君も知っての通りフィギュアスケートはとにかく金がかかる。スポンサーは多い方がいいからな」
鬼頭丈二「むむっ〜!この少女いい目をしてるな!」
ギクリ〜!
鬼頭丈二「・・坂ノ上さんが見込んだ少女ってこともあるが、夢を叶えようとする子供の目ほど美しいモノはない。私もスポンサーになろう」
明裏路司「本当ですか!」
鬼頭丈二「俺は嘘は言わない」
・・・。
高文「さらに(彼)にもスポンサーをお願いした」
まだスポンサーいるんですか?
「・・坂ノ上さんが言ってた
将来のメダリストへのスポンサー。
この伊集院茂夫も援助しましょう」
将来のメダリストへのスポンサー。
この伊集院茂夫も援助しましょう」

突如現れた
ソムリエスタイルの細目男性です。
ソムリエスタイルの細目男性です。
鬼頭丈二「伊集院さんもスポンサーですか」
伊集院「はい。純粋な目をした結束いのり君。喜んで彼女のスポンサーをやらせてもらいます」
高文「さすが伊集院さんです〜」
明裏路司「・・バイト三昧生活からかなり楽できそう〜」
(鬼頭・伊集院等資金力ある大物達が、
今後いのりの最大スポンサーになり、
彼女の成長を助けることになる?!)
今後いのりの最大スポンサーになり、
彼女の成長を助けることになる?!)
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